脇差の販売をする上で欠かせない!安定した取引を行うためのポイントなどの知識を解説します

脇差を販売する際には鑑定書を付けることが大切です。鑑定書は法律上必要不可欠なものとはされていませんが、商品の価値を裏付ける上で重要といえるでしょう。そうすることで適切な価格で売れる可能性が上がり、のちのトラブルも防ぐことが出来ます。加えて知識を入手することも大事です。刀剣について詳しくなければ、魅力を伝えることが出来ません。資料は必ず読んでおき、何を聞かれても正確に伝えられるように準備をしましょう。
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脇差の販売をする上で欠かせない!安定した取引を行うためのポイントなどの知識を解説します
- 脇差の販売をする上で必要な手続きとは
- 脇差を販売するために欠かせない認可
- 脇差の販売において使用できる決済手段
- 脇差の販売では製作者の情報を記載する
- 脇差は通信販売でも取り扱えるので安心(2023/05/24)
- 海外からの需要に合わせて脇差販売では外貨決済も重要(2023/05/24)
- 脇差販売の際には贋作を避けるのが大切(2023/05/24)
- 脇差を販売する際には手入れを行い品質を維持する(2023/05/24)
- どこで見つかった脇差かによって販売価格が変わる(2023/05/24)
- 長い歴史を持つ脇差ほどは販売価格が高い(2023/10/26)
- 脇差の販売では鑑定書を用意する必要がある(2023/10/26)
- 新しく発見された脇差を販売する際の注意点(2023/10/26)
- 名刀とされる脇差は販売価格が大きく変わる(2023/10/26)
- 脇差の傷は販売価格にどう影響するか(2023/10/26)
脇差の販売をする上で欠かせない!安定した取引を行うためのポイントなどの知識を解説します
脇差の販売や取引を安定的に行うために大切なのは鑑定書を用意しておくことです。
脇差を販売する際には登録証は必須となりますが、鑑定書は法的には必須ではありません。
しかし、これがないと脇差の価値が不安定になり、本来よりも安く買われてしまうことが起こりえます。
そこで必要書類を全て用意した上で売ることが大切です。
また、知識を十分に手に入れておく必要もあります。
知識があることでどの刀剣がどう魅力的かの説明が出来ます。
脇差の販売をする上で必要な手続きとは
脇差などの古美術を販売するためには、古物商の許可を得る手続きが必要となります。
これは脇差に限らず、中古品を取り扱う業者であれば持っていなければならない許可です。
これを得ずに商売を行えば違法となるので、これから開業を検討しているのであれば許可を得る方法はきちんと確認しておくことをおすすめします。
古物商の許可申請は各都道府県の公安委員会に対して行います。
略歴書や住民票の写しといった必要書類があるため、それをあらかじめ用意して申請書類とともに持っていきます。
また、手数料として19000円がかかるので現金を用意しておくことも忘れてはだめです。
手続は警察署が窓口となっているので警察署へ行きます。
その後公安委員会の方で審査をして、問題がなければ許可を得ることが可能です。
警察のホームページでも具体的な手続きの流れを解説していますし、申請書類の書式がダウンロードできるようになっているため、申請の際には活用すると良いです。
脇差を販売するために欠かせない認可
脇差を販売するためには、古物商許可が必要です。
脇差は日本刀の一種であり、刀剣類は古物営業法上で古物と定義されるもののうちの美術品類に該当するため、販売や買取などを行うためには都道府県公安委員会から認可を得る必要があります。
許可は店舗ごとのものとなっており、2箇所以上で営業する場合は店舗数分の許可申請をしなければなりません。
古物商許可申請の窓口は、店の所在地を管轄する警察署です。
指定の申請書類をすべて提出し、内容に問題がなければ都道府県公安委員会内の部署で審査が始まり、営業が認められれば古物商許可証が交付されます。
審査の期間は標準で40日となっており、営業をはじめられるようになるまでには、事前準備を含めても最短で2ヶ月はかかります。
スムーズにすすめるためには管轄の警察署への事前相談は欠かせませんが、手続きを確実にすすめられるかどうかが不安な場合は最寄りの行政書士に必要書類の作成から申請手続きの代行まですべて任せる方法があります。
脇差の販売において使用できる決済手段
脇差の販売で気になることの1つといえば、使用できる決済手段ではないでしょうか。
脇差はデジタルではなくリアルに存在する商品なので、基本的に店頭では現金での決済となりますが、クレジットカードに対応しているところも少なくないです。
しかし、訪問販売のような形の場合はカードの使用が難しくなり、現金のみというお店の割合が増えます。
クレジットカードに対応するお店があるのは、手持ちがなくても脇差の購入を検討できるようにする為で、売る機会を逃さないのが主な目的です。
また分割払いに対応しているのも同様ですから、購入する側にとっては利用しやすく、都合が良いと思われます。
ネットで通販も行っているお店は、商品の金額にもよりますが、代金引換やコンビニ払いにも対応していたりします。
勿論、割合でいえば銀行振り込みに対応しているお店の方が多いですし、ネットバンクを利用しているなら窓口に出向く手間なく、自宅にいながら支払いが完了できるのではないでしょうか。
脇差の販売では製作者の情報を記載する
脇差の販売では当然といえば当然ですが、製作者の情報の記載が行われるのではないでしょうか。
これは購入における判断材料の1つになる重要な情報だからで、記載がなければ製作者が分かっていないと取られてしまっても不思議ではないからです。
脇差に限らず、刀剣は販売において情報が価値を裏付ける重要な情報になりますから、間違いは勿論のこと歯抜けも許されないです。
逆に脇差の購入を検討するのであれば、そうした誰がいつ製作したものか分かる判断材料があるかどうか、しっかり確認することをおすすめします。
脇差は余程詳しい人でない限り、間近で見ても手に取っても真贋や価値について判断することはできないです。
つまり、判断材料がなければ購入も売却もできませんから、裏付けをしっかり取って売りに出されるのが望ましいです。
それから問い合わせや質問を受けて答えられないのも困るので、予め頭に入れておいたり、想定される質問の答えを用意しておくことも求められるのではないでしょうか。
脇差は通信販売でも取り扱えるので安心
脇差は、通信販売でも取り扱えるので安心です。通販を活用すると販路を拡大することができるので、手広く商売ができるのでメリットも大きくなります。
一定のエリアでのみの商売であれば、限られた需要の中でなんとか売っていくしかなく、なかなか売れないという事態になってしまう可能性もあります。
通販なら上手に宣伝すればアピールが可能ですし、他のエリアの需要に対してもアピールできるので、立地や地域差といった影響を抑えることができるので頼りになるはずです。
脇差を通信販売で取り扱う上では、トラブルにならないようにきちんと情報を掲載することが大切になります。
写真のみではなく状態やサイズなどもしっかりと掲載して、問い合わせがあれば丁寧に対応するよう心掛けると良いです。
地道な取り組みも繰り返していれば良い評判につながるので、ただ売れればよいとその場のことだけを考えるのではなく、長く続けていくことを考慮して丁寧な商売をしていきましょう。
海外からの需要に合わせて脇差販売では外貨決済も重要
脇差を販売するのに海外の顧客をターゲットにすることを考えるなら、外貨決済も可能とした方が良いです。
クレジットカードで取引をする場合であれば、どの通貨であってもカード会社の方で両替された金額で請求されるので、実用上問題ないようにも思えます。
しかし、外貨で支払った場合は請求時に為替換算されますが、別途手数料がかかってしまうのがデメリットです。
その結果、割高な金額となるのでカード決済をする外国人にとっては購買意欲を下げる結果となります。
その点、自国通貨での支払いを可能とするのであればこうした手数料を支払う必要がありませんし、日本円に対してその通貨の価値が高い時期であれば、需要を取り込みやすくなるメリットがあります。
支払う通貨を自国通貨にできるかどうか選択できる仕組みはDCC決済サービスと言いますが、これはカード利用者がどこのお店でも決められるわけではなく、そもそもお店が導入していなければ利用できません。
したがって、脇差を海外へ販売するなら考えておいた方が良いです。
脇差販売の際には贋作を避けるのが大切
脇差は日本刀の中では比較的作りやすいものとなっている面があり、そのため過去には様々な贋作が作られることも多くなっていました。
現在でも名工の作品を真似た偽物が数多く出回っており、その中には非常に精巧に作られているものも少なくありません。
自分自身でも気づかないうちにこの贋作を所有しており、高値で売れると考えていることも多いため、十分に注意が必要です。
脇差販売の際にはこれを避け、様々な特徴を知って十分に見極めることが重要です。優秀な鑑定士の場合にはすぐに見破ることができるものですが、一般の人にとってはなかなか見分けがつかないと言うことも多いので、この点に配慮しなければなりません。
偽物を販売した場合にはトラブルになることも多いので、必要に応じて専門家の鑑定を受け本物であることを確認しておくことが必要です。
脇差の中には著名な作品も多くなっていますが、同時に著名な作品には偽物も数多く存在しています。この点を十分に意識することが脇差を扱う上では重要なポイントです。
脇差を販売する際には手入れを行い品質を維持する
脇差を販売する際には、手入れを行いその品質を維持するように努めることが大切です。
脇差の価値は希少価値が高いことであったり、また名工が制作したものであることによって高まることが多いものですが、それ以上に重要なことがその品質であり、美しい状態が維持されていることによって価値が高まることが多いためです。
脇差は日本刀に比べ小型のものでありながら、見事な光沢を放つと言うことも少なくありません。
しかしその手入れが悪いとサビ等が発生してしまうことになり、著しく品質を劣化させてしまうことになるので注意をすることが大切です。
名工が制作したものでもその管理の方法が悪いと癇癪よりも価値が下がってしまうと言うこともあるので、せっかくのものが台無しになってしまうことも少なくありません。
脇差の中には希少価値が高いものも多く、世界に1つと言うものも多いものです。ただし状態が悪いと著しく価値が低下するので、販売をする際には十分に管理をすることが重要です。
どこで見つかった脇差かによって販売価格が変わる
脇差の販売価格を左右する要素はいくつかありますが、どこで見つかったかについても重要なポイントではないでしょうか。
どこで見つかったというのは発見された場所に加えて、地域といった要素もあてはまります。
更にいえば脇差が作られ、現在に至るまでに辿ってきた経緯、誰の手に渡ってきたかなども重要になってきます。
作者が分からない脇差は、刀剣の製作に乏しい地域では注目度が低いですが、逆に全国的に有名な土地だと注目度が上がります。
また名刀に似ている形をしていたり、作者と思われる情報がある脇差についても、将来的に販売価格が上がる可能性があるわけです。
現在は作者も作品名も不明でも、今後新たな情報が見つかり解明されないとも限りませんし、無名だからといって将来的も価値が低いとは誰にも言い切れないです。
しかし、現時点での価格は今分かっている価値に基づいて設定されるので、価値を更新するほどの情報が見つからない限り、価格が上がることに期待するのは難しいのではないでしょうか。
長い歴史を持つ脇差ほどは販売価格が高い
脇差は状態にもよりますが、より長い歴史があるものほど、販売価格が高い傾向にあるといえるのではないでしょうか。
それは脇差の価値に歴史が強く影響するからで、作者や作品名と同様に重要性のある要素だからです。
製作年や年代が分かっている脇差ほど、いつ誰の手に渡ったか記録が残っている作品ほど、販売価格は高くなります。
同年代の製作で作者も同じという場合は、過去の所有者や現在の状態によって価格が決まります。
勿論、傷や汚れ、破損などは減額査定の理由になりますから、傷汚れがない完品に近い状態のものほど理想的です。
脇差は作られた年代が古いほど状態の良い個体は限られますし、現在においても正しく保存しなければ良好に保てないので、まるで作り立てのような個体に出合うのは非常に難しいです。
しかし逆にいえばそうした個体を所有しているのであれば、査定に期待することができますし、予想を上回る高額査定の結果が提示されても不思議ではないのではないでしょうか。
脇差の販売では鑑定書を用意する必要がある
脇差は実用的な工芸品で武士にとっての命ともいえますが、現代においては販売が行われる商品で、それには鑑定書の用意が必要なのではないでしょうか。
鑑定書は文字通り鑑定結果が書かれている書類で、脇差に関する様々な情報が記されています。
これは買取店が査定する際にも参考にしますし、販売店であれば商品価値の根拠として付属された状態で店頭に並べられます。
買取において売却する際に書類がない場合は、鑑定士に見てもらい書類を書いてもらう必要があります。
脇差の価値を客観的に証明するのは素人には難しいですし、根拠がなければ売ろうにも買い手を見つけるのは困難になります。
お店も脇差だけを見ても買取は渋りますし、その理由が売りにくさにあると考えれば納得です。
だからこそ改めて重要性が理解できますし、あるはずなのにない場合は徹底的に探して見つけることが求められます。
最初からないならないで鑑定士に相談するのが正解で、費用は掛かりますがそれだけの価値があるのではないでしょうか。
新しく発見された脇差を販売する際の注意点
新しく発見された脇差は、そのままでは販売することができない点に注意しなければなりません。
その理由は、銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)の規定で、刀の所持に厳しいルールが設けられているからです。
新しくみつけた脇差を販売できるようになるのは、銃砲刀剣類登録証を手に入れて銃刀法に基づく所持が可能になってからとなります。
登録証を手に入れるためには、まず最寄りの警察署や交番に相談をし、刀剣類発見の届出を行います。
この日は届出済証を受け取って、見つけた脇差とともにを持ち帰れば良いだけですが、警察から都道府県教育委員会へ登録希望者通知書が提出されており、後日登録審査会のお知らせが自宅に送付されてきます。
この審査会に指定された日時に脇差と届出済証を持参した上で訪れ、特に問題がなければその場で登録証が交付され、所持だけでなく取引もできるようになります。
なお、登録証の発行には品物ごとに手数料がかかるので、審査会へ行く際は現金を忘れずに持っていきましょう。
名刀とされる脇差は販売価格が大きく変わる
名刀とされる脇差が高値で取引されるのは理解できることでしょう。
そこで、実際にそのような脇差を売るときには販売価格が大きく変わるということも合わせて覚えておくようにしましょう。
希少価値の高いものはそれだけ高値で取引されますが、誰もが大金をつぎ込めるわけではありません。
このようなものは高値をつけていてもいつかは売れるけれども、いつ売却できるかわからないとなりがちです。
商売をしていると高額で売れるのがわかっていても回転が悪いものは負担になりますから、すぐにさばける金額で売りに出す業者も出てきます。
価値が高いとわかっていても販路がなければ、なかなか売れずに持て余してしまうことになりますから、そのような店では買値も安くなります。
価値が高いものほどその値幅は大きくなりやすいので、売りに出すのであれば高く買ってくれるところをじっくり探すことが重要となります。
名刀の脇差を売買するのであれば、価格の比較をしっかりするようにしましょう。
脇差の傷は販売価格にどう影響するか
脇差の傷は、販売価格を下げる方に影響します。脇差の傷は研ぐときについたり、保管したときについたり、はたまた切ったときについたりします。
手入れをすれば小さいものなら消すことができるものの、大きなものは消すことはできません。
刀剣類でかちんい影響するのはその状態ですが、やはり傷があれば状態が悪いと判断されるため、販売価格も低くなります。
ただし、もともとの価値が高い場合はたとえ傷があったとしても高い価値を有しているので値段も高くなります。
もしそれがなかったとすればさらに高くなっていたと考えられるので、やはり価値を下げる方向に働くものの、それがあるから何でもダメというわけではないわけです。
したがって、買取を依頼する場合でも、傷があることのみをもって低い価格を提示されたのであれば、判断は慎重に行った方が良いです。
そのような状態であっても、より高価な価格で買取をすることができるお店が他にある可能性があるため、判断を留保しましょう。